乳児は生まれたときは健常児も視力は0.05程度です。
3歳くらいまでに少しずつ視力は発達していくのですが、ダウン症児は、
白内症、斜視(内斜視)がおきるときがあり、視力が正常に発達しなかったりする原因となるので、早期に発見し治療が必要です。
また、聴力の異常については、ダウン症児の50~60%に見られ、外耳や内耳に原因のある伝音性難聴と、内耳や聴神経に原因のある感音性難聴があります。乳幼児ではほとんどが伝音性難聴で、年齢が進むにつれ感音性の割合が高くなります。伝音性難聴の主な原因としては、滲出性中耳炎が最も多く、中耳に滲出液がたまり鼓膜を動きにくくするために起こります。
感音性難聴では、加齢による内耳の骨化や、蝸牛や聴覚神経系の構造的異常などがあります。 検査方法は、純音オージオメーターによる方法が標準的ですが、年少児などでは、脳波を使った方法(聴性脳幹反応、ABR)を用います。
聴覚は人の五感のひとつであり、中等度以上(60db)の難聴は言語発達にも影響を及ぼします。
ダウン症児は外耳道(耳の穴)が狭く耳垢がたまって難聴となることもあるので定期的に耳鼻科の診察が必要になる場合があります。
(*1)
難聴についてはこちらに詳しくまとめてあります。
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